1月末に競輪界が激震するニュースが飛び込んできました。
競馬・競艇とは違う競輪ならではの醍醐味はやはり男性競輪において選手同士でチームを組みながら激しい駆け引きをしてレースを展開していく『ライン戦』がファンにとっても楽しみの一つに入るのではないでしょうか。
4月からの施行実施されるKEIRIN ADVANCEによって『ラインがなくなるかもしれない』との事で、ファンの間では賛否両論となっています。

ラインの魅力はなんといっても団体戦からの個人戦に切り替わる駆け引きが見ていて白熱するわね

KEIRIN ADVANCEについて詳しく考察していきましょう~!
KEIRIN ADVANCEとは?
2024年8月30日に公益財団法人JKAより「2025年度の競輪開催における新規施策」が発表されました。
施策内容は、以下の3点になります。
・3日制2節G3の試行実施
・競輪ルーキーシリーズ及び競輪ルーキーシリーズプラスの見直し
スタート時に先頭誘導員が後方から助走をつけ、先頭員への差し込み禁止や身体的な接触の強い動作にあたる押圧・押し上げが厳しく規制されている等の特徴があります。
オリンピック等の国際競技大会に取り入れられる準拠したルールとなっており、ルールの制限の厳しさからライン戦といった連携が成立しないようになっています。男子選手による先頭固定競走(インターナショナル)レースの愛称を『KEIRIN ADVANCE(ケイリンアドバンス)』と称されており、『新たな「KEIRIN」として前進していくこと』という意味が示されています。
試行実施の目的とは?
公益財団法人JKAによると、『新規顧客の獲得の為』、『未経験者や初心者の方に対してわかりやすいレースを提供する為』と説示しています。
ガールズケイリンではライン線がなく、ラインの難しい戦術や理解をする必要がない事は競輪初心者にとっても予想が立てやすく車券を購入しやすくなるでしょう。

競争得点が高い選手を重視する、実力が拮抗してる時は内枠の選手を狙う等、車券に絡みやすい予想がしやすくなるわけですね!
導入のメリット・デメリット
試行段階とはいえ、KEIRIN ADVANCEが導入されれば競輪界にとって大きなポイントになります。
最大のメリットは難しいラインの戦術を理解する必要がなく、初心者の競輪への参入障壁が大幅に下がることです。
また、国際競技に準拠したルールを取り入れることにより海外の競輪ファンの増加も見込めます。
日本発祥の競輪が『KEIRIN』として世界的に注目されれば嬉しいですよね。
しかし、実際にレースをする選手においてはデメリットとなることもありそうです。
ライン戦が無くなるという事は、番手で活躍できる選手が本来の力を発揮することができなくなります。また、ラインで援護を受ける事が出来なくなる為に若手の選手が有利となり年齢を重ねてきたベテラン選手にとっては苦しい展開となることも予想されます。
競輪ファンの心境は?
KEIRIN ADVANCEの導入に関して、ファンの間でもSNS上で賛否が分かれています。
「五輪ならまだしもラインはあってこそ楽しい」
「こんなルールにしたら、余計競輪離れが加速する一方」
「日韓戦競輪・国際競輪が復活するなら賛成」
「風抵抗や9車での個人戦は面白そう」
等々、様々な意見が出ています。
賛成派の意見もありますが、SNS上では反対派の意見の方が多そうと感じました。
やはり競輪ファンにとってのライン戦は必要不可欠な要素と感じてる方が多そうです。また、若手は勿論の事、ベテランの選手の事も考えてほしいという意見もありました。
まとめ
今回はKEIRIN ADVANCEについて考察してみました。
今年の4月から試行実施とはいえ、競輪界にとって大きな動きとなる為、今後もKEIRIN ADVANCEに関する件は追っていきたいと思います!