公営競技において唯一、人力で競い合う競輪の最高速度はどのくらいなのでしょうか。
競馬や競艇程のパワーは出せないからそこまで速くはないのでは…と思う方もたくさんいるのではないでしょうか?
今回は競輪の速さの秘密について検証していきたいと思います!
競輪の最高速度は?
スタート直後は先頭誘導員の後ろを時速30~40km程でレースが展開していきます。
そこから一気に加速してラスト1周からゴール直前になるまでのMAXスピードはなんと平均で70kmにも達すると言われています!
ゴール直前でのデッドヒートはまさに稲妻のよう!激しく速いレースが私達も観ていて熱狂してしまいますよね。

女子選手でも60kmの速さがでてるそうね

まさに閃光の如く駆け抜けていきますね!
速さの秘密は?
まず第一に選手の鍛え上げられた脚!自分の力で頂点を目指す選手にとってこの脚こそがエンジンとなるわけですから一般人と違うのは当たり前ですよね。
成人男性の太ももの太さは平均で52センチ程だそうですが、競輪選手の太ももの太さはなんと60センチ以上!太い選手ともなると70センチにもなる程で想像を絶するパワーがここに詰まっています。
最高速度70kmで駆け抜ける秘密に『もがき』と呼ばれる息を止めて全力でマシンを漕ぐテクニックが存在します。
捲りを仕掛けたりラスト半周前あたりから息を止めて無酸素運動をすることにより力を最大限に発揮します。
肺活量が多い選手ほど速度に影響すると言われています。
一般の自転車と違い、選手が使用する自転車は競技用の特注マシンとなっています。
ブレーキがなく、タイヤも一般自転車に比べて細く、スピードを追求する為だけに作られています。

過去記事に競輪用自転車について詳しく解説してるので、コチラも是非読んでみてくださいね♪
競輪用自転車は何が違う?
選手の脚、自転車以外にも競輪場に速さの秘密が隠されています。
競輪場は映像越しでは分かりづらいですが、競走路(バンク)にはカントと呼ばれる傾斜(角度)がつけられています。
直線部で2~4度、コーナー部では25~35度の急傾斜となっており、このカントがあるから選手たちは70kmものスピードを維持したままコーナーを曲がり切ることができます。
急激なカントを利用する事でスピードを更に加速させ、ゴールに向かっていく事ができます。

カントが無ければ曲がりきることが出来ずに大怪我に繋がってしまうわね

競輪場によってカントの角度が違うので予想の仕方も変わってきます!
まとめ
今回は競輪選手の最高速度に関して解説してみました。
競馬の速度は70km、競艇の速度は80kmとも言われていますが、人力で馬やモーターに匹敵する速さを出せるのは凄い事ですよね。
選手たちの努力で白熱したレースを観ることが出来ます。
『脚見せ』と呼ばれるレース前に選手がバンクに出て周回を行う選手紹介というものがあります。
是非、脚見せの時に選手の太ももに注目してみてくださいね♪