『競りって何だろう?』『競輪だから競い合うって事でしょ?』
競輪の文字にも使われてる『競』という言葉の通り、競輪は選手がぶつかり合い競い合って順位を争いますが、今回は競輪における競りを解説していきたいと思います!
目標とする選手の後位を他の選手と取り合うことを意味しており、追込選手が別ラインの番手を横取りする事を競りと呼びます。
また、目標とする選手の後ろを外側から競ることを『外競り』又は『アウト競り』と言い、目標とする選手の後ろを内側から競る事を『内競り』又は『イン競り』とも呼ばれます。
相手に対して激しく競りに行くことで反則リスクや落車の危険性も高まります。
では何故そこまでして競りをするのか?
ズバリ、選手自身が『勝ちに行く為』になります!
外競りはアウトコースから抜きに周る為、位置取りの関係が不利だったり脚力も必要になりますが、下りバンクから勢いをつけてインコースにいる選手を押しのけて番手を奪う事ができます。
内競りはインコースから外側を走ってる選手に対して競りでアウト側に押し出す事ができます。
また、インコースを走れるのでコーナーでかかる遠心力の負荷が弱く、外競りに比べて脚力を温存できる事が可能になります。
しかし、アウト側に押し出す事で接触が増え反則や落車のリスクが高まってしまう危険性があります。

外競りより内競りの方が競輪バンクの特徴を考えたら優位ではありそうね

外競りが決まれば勢いを付けて一気に最終ストレートでも伸びるメリットがありそうです♪
競りをする事で、事前に表明していたラインを崩す形となってしまいます。
車券を購入した人達からすると、想定外の展開にもなってしまう為にラインが変わる事は基本的にはマナー違反となります。
その為、暗黙のルールとして『顔見せ時に競りを表明した選手は、必ず1度は狙う必要がある』という事です。
事前に競り宣言をしておくことで、他選手にはもちろんの事、展開がイレギュラーになってしまう可能性があり予想が難しくなるお客様に対してトラブルを避ける為のマナーとなっています。
競りが行われるということは事前に表明していたラインが崩れ、レース展開も変わってしまう為に予想も当然難しいものになってしまいます。
しかし、競りがあるレースでは予想外の展開も起こる為、人気選手以外が上位に食い込む可能性があり高配当を狙えるチャンスでもあります。

先頭で競りを繰り広げた選手同士の体力が消耗しきったところで後方が攻めあがることもありえるわね

グレードの高いレースや、選手同士の力が拮抗してる場合は勝ちを狙いに競りが行われる事が多いみたいです!
事前に競りがあるのかを確認し、思い切った予想をするのも競輪の楽しみの一つですね!